合気道の稽古において大切なのは、ゴールが見えているかどうか合気道に限らず、上達を目指すうえで大事なのは、「ゴールが見えているかどうか」だと思います。
技でもいいし、稽古の中での目標でもいい。
とにかく、自分がどこに向かっているのか、何を目指して稽古しているのかが見えているかどうか。
合気道で言うなら、「どうなったら正解で、どうなったら間違いなのか」。
それを自分なりに設定して稽古できているかどうかが、とても重要だと思います。
たとえば、ある技をやっていて、何かしっくりこない。
うまくいかない。
どうしたらいいのか考えました。
相手と相対してから、
- 構え
- 間合い
- 崩し
- 技
- 残身
という段階に分解して、まずはどの段階でつまずいているのか、整理すること意識しています。
そして各段階に合わせて課題をもって取り組んでいます。
さらに言えば
- 接点
- 角度
- 距離
なども関係してきます。
問題を掘り下げて、行動を変えた結果として
- 相手から感じる抵抗感が普段より少ない
- 体軸や重心を崩さず動けた
- 相手が上手に崩れる
- 相手がバランスを崩した状態が長く保てる
- 筋力、スピード、タイミングに頼らず、楽に技ができた
という風に変化を起こして、合気道を上達させていくようにしています。
合気道の稽古の中で、何か違和感が出たときに、何が原因なのかを一つ一つ考えてみることを大切にしています。
結論を言えば「全部が関係あり、全部つながっていて一つの技が完結する」わけですが、だからこそ、「何がうまくいっていないのか」を切り分けて、仮説を立てて検証・稽古していく。
その「一つ一つを設定して稽古しているか」が、稽古の質が高まるという事です。
結果、合気道が上達している感じがします。
ここまでかみ砕いて稽古するの?と思う方もいるかもしれません。
実際の合気道の難易度と、皆さんが思われる合気道の難易度は比例しているでしょうか?
上達の目標設定が技の形を覚える型と、合気と呼ばれるような不思議な技を身に着けたい人では、稽古の内容が変わってきます。
私は合気や柔(やわら)とった不思議な術を会得したいので、できる限り上手くなろうとしています。
なので、できることは全部やってみて、自分のその時その時のつまずきをクリアしていくようにしています。
合気道の最終的なゴールだけではなく、毎回の稽古でも、出来ていないことを洗い出して、課題を作り意識しながら動いています。
たとえば、合気道を稽古してよくあるのが、だんだん早くなってしまう事です。
技をかける、受け身を取る、この繰り返しなので、何も考えずに受け身だけを繰り返してしまうことがあります。
これではただ単に中身のない数だけをこなす稽古になるので、時間がもったいないです。
貴重な稽古時間なので、受け身の時も、受け身を取りながら自分の稽古をしています。
- 相手に目線や意識を合わせない
- 体軸や重心を意識する
というように課題を設けて動くと、受け身の質が変わります。
そして、受け身を上手くとれるようになります。
意識使いや体術を含んだ受け身を取るという事は、崩しや技にも活きてきます。
つまり、受け身を取る時間も自分の意識使いや体術を向上できる時間になります。
こうして意識を続けることで良い習慣や稽古の質が上がり、合気道の上達につながります。
さすがに一つの礼、立ち上がるときなど、稽古の時間のすべての動作を意識するまではできませんが、昔の人は行っていたはずです。
だから武芸十八般などで、刀礼など一つ一つの動作・所作?が決まっているのかもしれません。
上手くなるには、ゴール設定や課題を作って、クリアしていくのが大切だと思って、いつも稽古しています。
ゴール設定や課題って、合気道に限らず何かを達成したい、仕事で結果を出したいという時の考え方と共通してますね。
いつも稽古しているとか偉そうなことを言いましたが、週に一回行ければいい感じなので、たまにしか行かない稽古の時間が貴重なので、集中しないと上手くなれないから、必死こいて頑張ってるという感じです。汗