合気道で本当にやらせはあるかないのか?に対する答えですが、やらせは本当にあります。
でも、やらせじゃなくて本当に神がかりの達人技が出来る人もいます。
どっちも本当の事です。
やらせじゃなくても、全くの未経験者で運動音痴の人が頭ごなしに、やらせだという人もいます。
逆に、達人に近い技が出来ていて、目が肥えている先生は、見ただけである程度本物が偽物か、やらせかやらせじゃないか判別できます。
やらせが起こる場合
演武会のやらせ
弟子が師匠に気を使って受け身を取っている場合があります。完全にやらせです。
弟子が、師匠に気を使って受け身を取っているのを、師匠が知らない場合もあります。
本当かよ…と思う人いるでしょうが、あるんです。実際に。
弟子自体が、先生が主役で自分は脇役という事を忘れて、調子に乗って受け身を取っている場合もあります。
本気でやったら失敗するから、ある程度見世物として演武が演舞?になっている場合もあります。
稽古のやらせ
1.初心者やまだ技を覚えていない人のために、上級者がわざと先回りして動いてあげるケース
これはやらせと言われても仕方ないですね。
2.技をかけられている方が、技をかけている側の力の流れを先読みして、受け身を取りに行くケース
これについては、合気道の一般的な技で四方投げと言う技があります。
この四方投げは、かけられている方が、ただ立っていると関節外れたり骨折したりします。
技をかけられている方が、怪我をしないためや、相手の技をしのぐために、自ら相手の技に動きを合わせて文字通り受け身を取りに行きます。
受け身とは投げられた時に、畳を手でたたいたり、怪我をしないように体を丸めたりするだけではなく、技がかかり始めて終わるまで自分がケガをしないように動くことも含まれます。
相手の技にかかってあげないと練習になりませんよね?
もし、相手の技に抵抗するなら、それは、柔道でいうところの乱取りになってしまいます。
稽古をするために必然的にやらせの様な動きが必要になります。
養神館では何をするか技をかけられる方がわかっているから、抵抗すると技にならないと教えている先生がいます。
3.暗示にかかってしまう人がいるケース
こちらが大して力を入れてなくても、かかったつもりになってしまう人がいます。
つまり、暗示にかかってしまう人がいるのです。
やらせじゃなくてかかった気になっている人。
やらせじゃない稽古の種類
技をかけられる方に思い切り本気で押さえてもらって、技をかける稽古方法があります。
黒岩洋志雄先生からお聞きした話
合気道が始まって間もない頃、内弟子でどうやったら植芝盛平の受け身が派手に見えるか、内弟子同士で考えたそうです。
弟子たちが、自分で派手に受け身を取っているということを、15年くらい前に直接、江戸川区合気道連盟主催の合同稽古の時などに、毎回おっしゃっていました。
だから、未だに、自分は段位が上がらないんだなんてことを冗談で言っていました。
ということで、合気道にやらせはあります。
でも、やらせじゃない技も本当にあります。
以上、合気道はやらせなのかやらせじゃないのか?についてでした。