習い事には、初級中級上級 基本 応用 応用の次はなんだろう?ありますよね。
そこで合気道の実力を初級・中級・上級に分けて区分けしてみます。
初級|何もわからない、何もできない段階
まず、初級は合気道の初心者・白帯です。
これは、「受け身が取れる」とか、言うレベルでもありません。
むしろ受け身も取れない、技もできないどころか技の名前も覚えていない状態です。
何も知らない、分からない、何もできない時が、合気道における初級だと思います。
技の良し悪し、効く技と効かない技の違いもわからないし、基準が自分の中にない。
言い換えれば、食べ物の味の違いも判別がつかないような、そんな状態に近いです。
つまり、技を受けても「効いた/効かない」が自分で判断できないし、どんな技が「良い技」なのかもわからない。
何となくわけもわからず、見よう見まねでやっていて、本質はまだ見えていない状態。
それが合気道における初級という意見です。
中級|自由技と粘りのある受け身ができる
次は中級、合気道の段位で言う初段です。
私が通っていた道場でもとめられていたであろう初段の実力で説明させて頂きます。
初段までの技が一通りできていて、自由技も止まらずに出きる。
欲を言うなら、稽古した技の型、全てを一通りそつなく、こなせるならさらに良いです。
本当に技が聞くかは別で、効かなくてもいいので、ただ、止まらずに流れとしてこなせることが大事です。
それともう一つ大事なのが、「粘りのある受け身」ができること。
ただ受け身を取るのではなく、相手の実力を引き出すような受け身です。
相手の技の最後まで、崩れきれずに、ついていける受け身というのでしょうか。
当然ですが、飛び受け身もできて、投げられてもきちんと対応できる。
全部の受け身にちゃんと対応できるのも、合気道における「中級」といえるという意見です。
ここで言うしっかりとした受け身とは、 技と崩れたり振り回されたりする受け身ではありません。
存分に自分の体で相手の技を十分にいなすというか、受けて立ち、いつでも返し技ができる状態を保ちながらなど、あらゆる受け身をとれるというのも大事です。
というわけで、僕の受け身は初級です。
以上が合気道における中級の一つの目安じゃないでしょうか。
上級|技の質と感覚を探求する段階
上級は僕の経験をもとにお話しさせてください。
上級は、初級や何も知らない白帯や、一通り形だけはできる初段とは内容が違ってきます。
力任せの固い稽古を散々経験して、力ではどうもできないことも嫌というほどわかり、もう一通りやったでしょと言える位の稽古を終えた段階です。
上級の稽古には質が求められます。
相手と立ち会ってから 構え 間合い 崩し 技 残身まで、すべての動作に質や効果が求められるのではないでしょうか。
初段までは技を掛ける方、かけられる方が、合意の下、協力して技の型を行いますが、上級になると抵抗された状態で技が掛かるという実力が試される段階です。
ゆえに身体操作、体術と言った、身体使いを変える術の会得が求められます。
なぜなら身体操作や意識操作なしでは、合気道の技はかからないからです。
掛かるとしても、無抵抗の相手、自分より体格の小さい、弱い人にしかかかりません。
または筋力、タイミング、瞬発力に頼った無理やる力任せに行う技ですので、合気道とは違います。
合気道は、柔よく剛を制すの世界と同じです。
体格や力に頼らないのが合気道の本来の姿です。
質の話に戻りますが、武道でぐぐるとこんな感じの言葉が出てくるので、ご存じない方は調べて見て下さい。
- 抜き
- 遠山の目付
- 体軸
- 半身
- 間合い
- 姿勢
- 浮き身
- 螺旋
これらは言葉として残っていますが、勘違いして覚えている方や、出来ていると錯覚している方もいます。
その中で、本当に実力のある指導者を見つけて、こういったものを探求するのが合気道の上級ではないでしょうか。
目に見得るものではない感覚的なものですが、技を通じて体現され、感覚で確かに感じ取れます。
最後に達人の域は、これらを会得して、実践できるレベル、つまり合気道の神様塩田剛三先生です。
達人になりてぇ~~~