合気道の稽古は本当にきついのか?

合気道の稽古はきついのかきつくないのか結論から言います。

全くきつくありません。

危険度も抜群に低いです。

そもそも基礎トレーニングがないので、その時点で合気道の稽古は楽勝です。

自重トレーニングや、人を担いだり、運んだりといったトレーニングもありません。

あるのは稽古前の準備体操くらいです。

それすらないところもあるのではないでしょうか?

それで合気道の稽古が何がどうつらいのか、私には全く分かりません。

 

稽古の性質も、慣れない人がいきなりマラソンをしたら、翌日筋肉痛になったり、疲れが残ることはあると思います。

でも、自分の体調や体力に合わせて、少しずつ距離を延ばしたり、速さを調節して負荷を掛けたりしますよね?

合気道も全く同じ性質なので、すごく辛いという事はありません。

また稽古相手がいても、早く立て、もっと早く受け身を取れ、早く立てとか言ってくる人は、絶対にいないため自分のペースで稽古ができるので楽です。

もし早く動け、早く起き上がれなどシゴキとも取れる事を言う人がいようものなら、嫌われてすぐに愚痴を混ぜた噂が広まってパワハラとかモラハラだの言い始める武道です。

信じられないかもしれませんが、本当の事です。

普通は実力がある人が認められたり、発言権があるのが武道の世界だと思っています。

なぜか合気道は弱い方の声に市民権がある武道です。

こういう武道は合気道以外に見たことも聞いたこともありません。

こんな感じの武道なので、辛いとかきついという事はありません。

学校生活で部活動をしていた方は、簡単に理解できると思います。

ちなみに私は学生生活は全てゴリゴリの帰宅部でした、そんな私でも辛くないので、辛いわけがないのです。

何を根拠に、合気道の稽古はつらくないと、はっきり言ってるのと突っ込みたくなる方いらっしゃるかと思いますので、私の経験をお伝えさせていただきます。

他の武道や格闘技と比べてどう違う?

高校の時に、柔道未経験者だけで作られた柔道部で5回くらい稽古したことがあります。

練習は合気道と同じで、きつく感じませんでしたが、乱取りがきつかったです。

お互いに本気で柔道の技をかけあうので、めちゃくちゃ疲れます。

押されたり引っ張られたり、倒されたり、全て強引にやりあいます。

これはつかれますし、首は手などは、擦り傷は当たり前に出来ました。

合気道には乱取りがないので、柔道の乱取りのようなことは、絶対に起こらないので、この時点で危険もないし体力的にも段違いに楽です。

なぜ5回くらいで終わったかというと、ほかの部員が野球とかほかの部活に変わってしまったからです。

私一人で武道をやり続けるのは不可能でしたので、五回で終わりました涙

 

打撃のジムにも数年通っていました。

これは練習はそこまできつくはなかったですが、マススパーがつらかったです。

マススパーとは試合形式の練習ですが、パンチや蹴りを軽く充てるもしくは、当てずにフォームを確認したり疑似的な試合形式の練習の事を言うのですが、私の通っているジムは違いました。

本当に当ててくるのです。

間違って当たってしまうのではなく、実際に狙って当てに来る人が普通にいました。

本当に当たってごめんと謝ることもあります。

それは経験者同士だから上手く避けたり防御してくれるだろうと思って、本当に当てるつもりで打った打撃が思った以上にクリーンヒットしてしまったので、御免なさいという事です。

さすがに何発もコンビネーションを充てるという事はありませんでしたが、フェイントを入れた後の一発目は本気でなくとも、しっかり当てていいというのが暗黙の了解であったような気がします。

おかげで、ボディーブローや左のミドルで何回、ノックアウトされたかわかりません。

当然自分も殴ったり蹴っていました。

ローキックは当てていいというジムだったので、ローなら毎回効かされていました。

体重が15キロ違うのはあたりまえなので、相手は軽くでもこちらには普通に効いてしまいます。

そういう環境でしたので、毎回ジムが終わって帰りに駅の階段を上るときは、太腿が痛くて一段ずつしか登れませんでした。

ノックアウトされたり、足が痛くて階段を登れないなんて言う事は合気道には絶対にないので、合気道の稽古はきつくありません。

 

他には総合格闘技MMAのジムに通っていたこともあります。

一番きつかったのは、この総合格闘技の練習でした。

当たり前ですが、練習に体重別もなく、自分が小柄なせいもあり、10キロは大きい人が普通、30キロ大きい人と普通に練習でもスパーもしました。

スパーもしましたとか言ってますが、実際は技から逃れるか耐えるだけです。

体重が30キロ差になると乗られただけで身動きは取れなくなり、呼吸は苦しいし、重たいしで疲れました。

終わったころには足腰立たなくて、次の日は毎回、全身筋肉痛です。

疲労が残りすぎて仕事にならないのです。

合気道でこんなことは絶対に起こりえません。

こういう経験をしているので、合気道の稽古がきついとか言ってる人を見ると、本当によくないのですが、根性ないんだなと思ってしまいます。

きついと感じる人は基準が違うだけ

激辛どころか、辛口のカレーも食べたこともなくて、中辛のカレー食べて、辛いとか言ってる人のようにしか思えません。

合気道の稽古がきついと言ってる人は、きつい基準が優しいから、怪我もしない、筋肉痛も残らない運動でもきついと感じてしまう人という事です。

こういう人は他の格闘技や武道はまず出来ないでしょうから、ある意味合気道があってる人という事です。

筋肉痛なんて、トレーニングジムに行ったら当たり前のようについてくるものですし、少林寺拳法の型をみても、真剣に稽古されているので、擦り傷やあざは当たり前に出来ているはずです。

しかし合気道にはそんなこともありません。

なので、合気道の稽古はつらいかつらくないかといったら、つらいじゃなくて楽です。

ほかの武道や格闘技、スポーツと比べても、断然楽です。

合気道に向いている人の特徴

合気道は、「筋肉痛になりたくない」「怪我は絶対に避けたい」「上下関係や根性論が苦手」という人に、ものすごく向いています。

まず、筋肉痛になりません。合気道には、筋トレも走り込みも、腕立て伏せもありません。

道場によっては準備体操すらないこともあるので、最初から最後まで、ほぼ運動していないような感覚すらあります。

次に、安全面。突きや蹴りをぶつけたり、力で押し倒したり、そういう直接的な接触が少ないです。

稽古中も、お互いに「技をかけ合う」ではなく、「技を受ける練習をさせてもらう」という文化があるため、力の強い人が無双するような状況になりません。

そして、精神論がない。

よくある「気合いだ!」「這ってでも来い!」みたいな稽古は一切ありません。道場で先輩が後輩に怒鳴るような場面も、ありません。

むしろ、ちょっと強く技をかけたら「やりすぎです」と注意されます。

だから、精神的にゴリゴリ鍛えられたい人や、試合で勝ちたい人には向いてません。

逆にいえば、「自分のペースで、穏やかに武道を楽しみたい人」にはぴったりの武道です。

正直な話をすると、本気でやったらしんどいですけど、今そんなことやる人は絶対いないので、大丈夫です。