合気道と気功は本当に関係あるのか?

合気道と気功の関係があるかと言うと、上達していくと、気功と合気道は密接に関係していたり、共通していることが増えていきます。

そこで合気道と気功の関係性をお話ししていきます。

合気道と気功の共通点|型と意識の稽古

まず、合気道と気功の共通点についてお話しします。

どちらも、意識と身体を敏感に感じ取る必要があります。

合気道が初心者のうちは受け身や、技の形を覚えることがメインで稽古します。

技を一通り覚えてから、技が上達するように稽古していきます。

気功も呼吸や型を覚えてから、もっと気をだせるとか質を高めるよう修練していきます。

初めのうちはダンスのように動きや型を覚えるというのは、合気道も気功も共通しているはずです。

次は合気道の技や気功の気の質を高める段階に移行します。

合気道なら、技の威力を増したり、上手に相手を崩せるようになりたいというような目標が出てくるでしょう。

気功なら、もっと気を感じたり、気を上手く操るという目標が出てきます。

この段階でも共通点があります。

それは見た目や形ではなく、意識や身体の使い方に稽古の内容が変わるという事です。

以下は武道や剣術を修練する時にも昔から使われる言葉で、各々が身体使いや意識使いの方法です。

合気道にも共通する事です。

  • 抜き    触れた相手に反射が起きない
  • 遠山の目付 相手との意識の衝突が減る・消える
  • 体軸    重心が安定し、有利な状態を作れる
  • 半身    体軸を会得するための基本
  • 間合い   意識の衝突や体使いにつまりを出さない
  • 姿勢    術を行うための基本、重心の操作
  • 浮き身   相手の重心が不安定になる

※補足は自己解釈で、他のご意見もあるかと思うのでご容赦ください。

気功をする時にも、上記のように分かれてはいないにしても、気が体をめぐる感覚を大切にします。

意識と身体操作が上達のカギになる理由

本題はここからです。

合気道や気功にしても、自分の体や意識に鈍感では、繊細な感覚を掴み取ることはできません。

本当に上達しようとしたら、日常生活で普段は決して、使わない身体使いや、体内の感覚や意識を磨く必要があります。

この時にどれだけ精度を高められるか、より多くはっきりと感覚を掴めるかで、合気道や気功の上達は変わってきます。

私の経験で、この段階になって始めて、合気道と気功は関係してきます。

気功を修練して得た、気を出す感覚や、気が体をめぐる感覚は、非常に微細です。

勘のいいひとは別として、通常は感じられません。

気功の稽古をしていくうちに感覚を掴み理解できるようになります。

気功の感覚が合気道に与えるメリットとは

微細な気を感じ取れるという事は、合気道の稽古の時に、体内で起きる重心の変化や、意識使いを敏感に感じ取ることが出来ます。

この時点で合気道の上達するにあたり、圧倒的に有利な状態に立てています。

合気道では重心を下におろせと指導する方もいますが、体内の気を下に下す感覚は、重心を下に落とす感覚と共通しています。

逆に重心が上に行くと、居着いてしまって技が掛からない、気功で言えば、気が上に行ってしまっている状態を指します。

言葉は違えど、やってることは同じなので、気功を習っている方なら、すぐに実践できます。

他には意識の持ちようだけではなく、合気道では手で相手を掴んだりするので、相手との接点が手になります。

気功は手のひらから気が出ているとされているので、気功の稽古でも手に意識が行きがちです。

ゆえに気功の稽古をしていて手のひらはあまり重要でないことを理解していたので、合気道も手などさほど意味はないと理解できて、小手先の稽古を早くから脱することが出来ました。

他には合気道の稽古でもっと気を出せと言われば、気功で言うところの気を出すのとは、まったく違う事もあるというのもわかりました。

殺気や気迫を意味していたり、気配や起りを殺せという意味、自我を無くせという意味のこともありました。

相手を受け入れるという感覚も、逆を言えば、心身に緊張を走らせない、意識使い、心持、姿勢からなる事が理解できました。

合気道で気を合わせろと言いますが、気を合わせたら逆効果です。

和合の境地に達している方なら、気を合わせるのも、大切なのかもしれませんが、普通の人が気を合わせると、居着きや意識のぶつかりが起きて、ガチガチに力みが出てしまいます。

むしろ気を合わさずに、肉体も意識もぶつからない稽古を心がけた方が、良く崩れ技もうまくかかります。

こういう微細な感覚が気功をしていて備わっていたので、合気道を上達するにあたり、気功で得た微細な感覚の分だけ助けられています。

一緒に稽古している合気道の人は、感覚として掴めないので、説明も良く理解できない、感覚も鈍いために、明後日のこと(古いですね汗)見当違いの事をしていたりと、上達できないでいるのです。

黒帯有段者・高段者は気功を取り入れるのおすすめかも?

気功は合気道に関係あるかというと、初心者のうちは関係ないですが、上達していき稽古の質が上がれば、交わるようになってくるという意見です。

私は、ただたんに見た目や姿勢、手足の向きを気にする稽古ではなく、自分の体の中や意識に向き合う稽古して、上達出来ました。

気や合気道のことを話す方がいますが、思い付きや決めつけで話すのではなく、せめて気功や気のことを実践できるようなってからお話ししてほしいです。

私は気で相手の体に変化を起こすことが出来るくらいは、気功を会得していますので、気功が実践できる上で、お話ししています。