合気道は痛がりの武道になったのか?
基本的に合気道を稽古している人は、怖がりの人が多いです。
痛いのが嫌い、倒されるの怖い、こんな人が9割です。
残りの一割が格闘技や、他武道経験者で、合気道の力に頼らない、相手を無力化など不思議な部分に興味を持ち習っています。
今回は痛いのが嫌い、倒されるの怖い、こんな人達の話が主です。
昔と今でこんなに違う?稽古の質の変化
昔はこんな人たちはいませんでした。
しかし、なんか最近はめちゃくちゃ増えたような気がします。
というか、自分がいた道場の稽古が荒いから、大人しい方は続かなかった可能性もありますが。
ほかの道場に出稽古に行ったときに、技が大人しいと思ったので、その可能性も否めません。
それにしても武道を習いに来ているのに、痛がりたくない、倒されたくないというのはどういうことなのか、自分には全く理解ができません。
武道も格闘技も相手に怪我をさせる技を習いに来ているのに、自分は痛いもの辛いのもしたくない、嫌ってどういう事でしょう?
わがまま、自己中心的な思考回路の人たちが習っているのが合気道という武道です。
ほかの武道や格闘技では通用しない考えです。
自分が人に痛い思いや辛い思いをさせるなら自分も同じことを受ける覚悟がある。
当たり前の事だと思います。
技にならない稽古が増えた理由
自分は嫌な思いはしたくないという人たちなので、稽古するときも、ただ掴んでいるだけ。
抵抗も一切なく、我慢もしないので、こちらが技をかけようと少し動くと、先にばたっと倒れてしまいます。
つまり技の練習にならない、稽古が成立しないのです。
こちらは思いっきり掴んでほしいし、思いっきり打ってきてほしいとお願いしても、力を入れずに動いているので、不完全燃焼な稽古しかできないのです。
上手できない技を上手くできるようになるのが稽古のはずです。
こういう言い方をすると、私が強靭で、激しい稽古を好むと勘違いされては困るので説明しておきます。
合気道の人たちは握手程度の力で稽古している人たちなのです。
握手程度の力でどうやって人を崩せるのか、技かかかるとか一切考えない人たちなのでしょう。
昨今、柔術や空手は女性も増えているので、柔術や空手を稽古している女性から見たら、開いた口が塞がらないはずです。
柔術や空手はスパーや乱取り、組手があるので、痛い思いや辛い思いはしたくなくてもするはめになります。
そして徐々に慣れていって、初診のうちは苦しかった練習が当たり前になってきます。
でも合気道にはスパーや組手がないので、成長の機会がありません。
それが昨今の合気道の事情なのです。
高齢者の方や初心者の事を言ってるのではなく、黒帯や高段者でもこういう人が多いから困っています。
合気道には試合がないので、稽古を試合だと思ってやれと言う教えがありましたが、今はもう誰も言ってないのでは。
稽古を「共有する時間」と理解できない人たち
上手くなくてもいいです。
下手でもいいけど、せめて、受け身くらいまともにできてほしいところです。
受け身ができないのでは、稽古の相手が務まらないのでは、稽古相手に迷惑をかけるからです。
合気道などの相手がいる稽古事は、相手の時間も共有します。
そういうことがわからないで稽古している人が、多いのです。
健康のために、体を動かしに来ているなら、ジムとかヨガとか他に行ってほしいです。
ヨガやジムなら自分のペースで好きなようにできるので、誰にも迷惑は掛からないからです。
まともな合気道の稽古するために必要なこと
空手とか柔道の武道や、ボクシング、キックボクシング、柔術のように練習をして環境に慣れてしまえば、体力はつくし上達する、本当の意味での稽古になると思うのです。
もしくは昔の合気道のように、訳も分からず稽古をさせられ、いつのまにか受け身が取れたり、技ができるようになっている体で覚える稽古のほうがいい気がします。
合気道には試合がないから、稽古を試合だと思って本気で稽古しろという教えがあります。
でも、こういう教えを知らない人は、合気道は平和な武道、争いがないという部分を都合よく解釈して、のんびり体を動かしているのかなというところです。