ブログを書いていて、いつも思うのは過去の自分も今の自分にも言えることを壁打ちしているという事です。

今回は技をやり切れ、途中で止めるなという内容です。

合気道の稽古であるのが、技を途中でとめる人。

これは非常にもったいないし、合気道の上達を妨げる明らかかつ大きな原因になるので、自分で意識してます。

そこで、なぜ技をやりきる必要があるのか、止めたらだめなのか理由をいくつか説明します。

技は流れでやるもの

柔道を見なくても柔道のオリンピックの金メダルが獲得した瞬間の映像は誰でも一度は見たことがあるはずです。

その時に、流れるように技をかけていますよね。

練習も試合も流れで技をかけるのは同じです。

試合と稽古で違うのは、相手が反撃するか抵抗するか、しないかだけです。

似てるのが習字?書道?書き始めてから途中で止めないですよね。

一筆は通して書き終えるのと同じで、大前提として技はとめるものではないからです。

技を止める癖がつく

途中でとめる癖を無意識に体が覚えてしまうから、止めないようにしています。

癖というより、習慣といったほうがわかりやすいかもしれません。

合気道初心者や白帯で技を覚えていないうちは、戸惑って技が途中で止まってしまうのは仕方がありません。

初心のうちはやり方が分からないから止まってしまうのであって、自分であれこれ考えて躊躇しやめるのとは違うのです。

技を途中でとめる癖がついた人は、いつまでたってもその癖に気が付かず、高段者になっても技が止まる人もいます。

これではわざのかずをしっているだけで、実質は初心者や白帯と同じレベルです。

間違えて覚えた技は後で修正が効きますが、止める癖は直すのが大変です。

悪い癖をつけないように、やりきることが大切です。

今思うのは間違えていいからやり切ったほうがいい、止めるよりは全然良いという事です。

とめる癖を身に着けてしまうより断然、やりきるマシだからです。

どれくらいの力が必要なのかわからない

上手くいかないと感じて技を途中でやめる人に多いのが、技を成立させる際に、実際に必要な力を理解していないという事です。

分かりやすくするために重さで例えると10キロ必要なところを5キロでやめてしまうのです。

もう少し、もっと力をいれたら、上手に崩せたり技が決まるのに、その途中でやめてしまう人が非常に多いです。

自分の中で、何か納得がいかない、違和感があるとすぐやめる人がいますが、普段の自分を超えたところに上達や、発見はあるのです。

非常にもったいない、だから止めないで技をやるように心がけるのが大切。

上手くできた時と出来ない時の差がわかりにく

先ほどの話と似てますが、一筆書きのように技をかければ、スピードが乗ったり、相手が崩れたままとなり、技が上手くできたかもしれません。

しかし止めてしまったがゆえに、技が上手くいかなかった可能性があります。

途中でとめてしまうと本当はできていた技も、できていない技に自分で変えてしまうこともあります。

技ができているかできていないかを決めるのは、自分ではなく結果に任せましょう。

やめ癖につながるのでよくないです。

崩れた相手のバランスが立ち直ってしまう

せっかく崩し技をかけ始めて相手が崩れているのに、技を途中でやめてしまっては相手が態勢を立て直してしまいます。

すると上手くずれていたとしても、判別がつかないために、やめたことで失敗という判断を自分に与えてしまいます。

これも先ほどの話と同じでやめ癖につながるのでよくないです。

相手に反撃の機会を与える

武道的な感じを一つ加えるとすれば、合気道で受け身を取る側、技をかけられる方は、いつでも反撃できるように意識するというのがあります。

という事は技をかける側が途中でとめてしまっては、自ら隙を作り反撃の機会を与えるのと同じ、自らを危険に陥れる行為と言えます。

合気道には試合がないために、同じ稽古でも心持で技が変わるという事です。

ちょっと武道的な要素をお話ししましたが。

いづれにせよ動きを途中でとめて良いことより、悪い方が多いのです。

動きや技を途中でやめて得る事より、技をやりきって学ぶことの方が断然に多いです。

やめるのはいつでもできます。

続けることの方が難しくても、やりきれば、一つの技となりますから。