合気道の技を効かせるには「脱力」「体軸」「重心移動」など身体操作の基礎を身につけることが不可欠です。
この記事一覧では、力を抜いて相手に力を伝える方法や体軸を作る姿勢、力を伝える出し方など、身体の使い方を根本から変える稽古法を取り上げています
「力を入れる」は自分の中で力んでいるだけであり、相手に力が伝わらず技が決まらない一方、「力を出す」は脱力して体の中の力を相手に伝えることだと区別しています。
車のクラッチに例えながら、力みを消して全身をつなぐことで相手に力が伝わり、少ない力で技がかかると説明しています。
武道の達人に共通する「脱力」とは、ただ力を抜くのではなく自分は抵抗を感じないまま相手に大きな力を伝える状態であり、これを「抜き」と呼んでいます。
筋力だけに頼らず全ての関節の力を意識的に抜く稽古を続けることで、少ない力で相手を崩せるようになると解説しています。
手は足腰から生まれた力を伝える電線のような役割であり、角度や方向にこだわっても上達しないと指摘しています。
手元を見たり手に意識を集中すると姿勢が崩れ重心が乱れるため、手は相手の重心を察知するセンサーとして軽く触れ、全身を連動させて崩すべきだと説いています
体軸は普段は感じられないが、正しい構えと稽古によって初めて体感できるもので、体軸があると少ない力で相手を崩せるようになると説明しています。
重心が安定する構えを取り、力みを消して脱力することで体軸が形成されるため、良い指導者のもとで体軸の感覚を身につける大切さを強調しています。
肩・肘・手首をどう使うかで、合気道の崩しやすさは大きく変わります。
手首や肘に頼ると力みが生まれますが、肩から先をムチのように使うと、相手に察知されにくくスムーズに崩せます。