合気道の稽古だけでは達人になれない

合気道の稽古の時間、場所によっては一時間半だったり、二時間の場所もあると思います。

先生が教えてくれる稽古の時間だけやっていて覚えられるのは、合気道の技のやり方や技の種類です。

合気道を稽古している皆さんが少なからず思っている「合気道は相手の力を利用する武道」だとか、「相手を無力化する方法」など合気道に描いている少し不思議な部分のやり方は、稽古の時間だけ練習していても一生できるようにはなりません。

なぜなら、合気道の稽古の時間は合気道の技の種類や形を覚える時間であって、特殊なことが出来るようになる稽古や練習の時間ではないからです。

それに気が付かないで、ずっと何年も型の稽古をしている人ばかりです。

いくら見た目の技の形や、手の位置や足の位置を変えても、力の方向や相手の力の入りにくい方向に変化させているだけの小手先のごまかし程度しか変化は起きません。

合気道の呼吸力や合気とは身体の使い方を変えて、力の出し方が変わった状態なので全く違います。

もし、脱力や力を使わないで相手を倒したり、合気道特融ともいえる不思議なことが出来るようになりたいなら、そういう不思議なことが出来るようになる練習をしないと、一生涯合気は使えるようにならないと言う話です。

その証拠に気の研究会は別ですが、あなたの通われている合気会の道場に不思議なことが出来る黒帯や高段者の方はいますか?

いてもセンスがあるごく限られた少ない数の人だと思います。

なぜ、限られた人だけが不思議なことが出来るようになるのか、それは長年各々が考えて試行錯誤しているからです。

ただ単に教えられた技をずっと延々としているような単調作業はしてないからです。

ちょっと変わったことが出来ない人は、稽古の時間だけ一生懸命やって、体の使い方を変える稽古は一切しないのでいつまでたっても技の質は変わらない。

それに気が付いて自分の身体の使い方を変えたり、力の出し方、伝え方を変える稽古をすれば合気や、達人のような不思議なことが出来るようになります。

上手くなりたいなら稽古が終わった後に、道場の仲間を見つけて、いろいろ試してみるとよいでしょう。

そして、仲間を見つけていろいろ試すということは、仲間に稽古を一緒にやってもらう前に一人でアレコレ考えておかないとという事です。

一人稽古ですね。

合気道の達人になりたいなら、自分の身体の使い方を変えて脱力して技をかけるのが一番早くて単純かと思います。